お問い合わせ
相談会のご予約
MENU

高台の土地に家を建てるメリット・デメリット|後悔を防ぐ対策や眺望の良い注文住宅施工事例を紹介

2025/11/20

高台の日当たりが良い土地

高台の土地には、眺望や日当たりなど平地にはないさまざまなメリットや魅力があります。

一方、買い物や通勤通学など利便性の悪さや、災害リスクなど、高台ならではのデメリットも気になるところです。

そこでこの記事では、高台の土地に家を建てるメリット・デメリット両面を詳しく掘り下げ、後悔を防ぐ対策についても解説します。

高台の立地を活かした注文住宅の施工実例も紹介しますので、ぜひ理想の住まいづくりにお役立てください。

 


コラムのポイント

  • 高台の土地ならではのメリットを活かすことで、開放感やプライバシー性が高く、平地にはない魅力的な家を建てることができます。
  • 土地自体のデメリット、家づくりにおけるリスクなど、高台の土地で後悔しやすいポイントと対策をセットで解説します。
  • 予算内で理想の家を建てられるのか、高台の土地を購入する前に専門家と相談するのが後悔を防ぐポイントです。

 

高台の土地に家を建てるメリット

高台の土地に建つ家

高台の土地での家づくりには、次のようにさまざまなメリットがあります。

日当たり・眺望が良い

高台の土地は日当たりや眺望が良く、立地を活かした家づくりができる点が大きなメリットです。

丘や山の斜面につくられた高台の住宅地は、隣の家と高低差があるため、平らな土地より日当たりが良いケースが多いです。

また、窓からの景色が周囲の建物に遮られず、遠くまで見渡せる眺望を得られるのも高台の土地ならではの魅力。

一般的な一戸建てでは難しい、高層マンションのような日当たりや眺望を得ることも可能です。

プライバシー性が高くシャッターやカーテンを開けられる

高台の家は周囲の家や通りからの視線が入りにくく、シャッターやカーテンを開けて窓からの日当たりや眺望を楽しみやすいのもメリットの1つです。

平地の家だと、せっかく大きな窓をつくっても隣の家の視線が気になってしまい、カーテンを閉めっぱなしで活かせないケースが多いです。

しかし、高台は前述したように周囲の建物と高低差があるため、外からの視線が届きにくい場所にプライバシー性が高い窓をつくりやすい傾向があります。

前述した日当たりや眺望にくわえて、オープンにできる窓をつくることで、さらに高台の土地の魅力を引き出すことができます。

水害のリスクが少ない

津波や洪水など、水害のリスクが少ないのも高台の土地に家を建てるメリットです。

高台は、台風や集中豪雨による河川の氾濫、洪水や床上浸水の被害を受けにくい傾向があります。

また、高台は津波避難場所に指定されることも多く、大地震の際に発生する津波被害を受けにくい点も特徴です。

ただし、高台が必ず水害を回避できるとは限りませんので、土地や家を購入する前にハザードマップを確認することが大切です。

相場より安く土地を買えることが多い

高台の土地には後述するデメリットやリスクもあるため、周辺の相場より安く土地を買えることが多いのも魅力的なポイントです。

土地相場が高く予算的に厳しいエリアでも、高台の土地を選択肢に入れれば土地やマイホームを取得できる可能性があります。

ただし、価格だけを見て高台の土地を選ぶと、利便性の低さや擁壁による追加費用などで後悔するリスクもあるので要注意。

次の章で、高台の土地に家を建てるデメリットと対策をチェックしていきましょう。

高台の土地に家を建てるデメリットと対策

高台の家が建つ前の土地

高台の土地自体のリスクや、家づくりにおけるデメリットを1つずつチェックし、対策とセットで覚えておきましょう。

利便性が低く老後の負担が大きい

高台は静かな環境の立地が多い反面、商業施設や駅などの公共交通機関までの距離が遠く、利便性の低さや老後の負担を感じやすい点がデメリットです。

特に坂道が多い高台のエリアでは、車移動がメインなら大きな負担はありませんが、徒歩や自転車だと通勤通学や買い出しなどで不便を感じる可能性があります。

また、家を建てた後は問題なくても、将来高齢になり車を手放したとき、坂道の上り下りが生活負担になるケースも。

対策として、通勤通学や日用品の買い出しなど、普段の生活をなるべくリアルにシミュレーションすることが大切です。

また、その土地に家を建てて何年暮らすのか、将来のライフプランを踏まえて高台の移動が負担にならないかという視点も必要になります。

風が強い

高台の土地によっては風が強く吹くケースも多く、対策が必要になることもあります。

周囲に同じ高さの建物が少なく風の影響を強く受ける立地の場合は、台風などで屋根やカーポート・テラスなどが飛ばされないように対策する必要があります。

また、バルコニーや庭に洗濯物を干す場合、突風によって飛ばされる可能性も考えられます。

ランドリールームをつくって室内干しにしたり、壁をつくって風の影響が少ないコートに洗濯物を干せるようにしたり、建物の工夫も検討しましょう。

土砂災害のリスクがある

山の斜面を造成してつくられた高台の土地では、平地より土砂災害のリスクが高い点も家づくりにおけるデメリットの1つです。

盛土や切土が混在している造成地では、地盤の不同沈下や地震・大雨による崩落などのリスクが考えられます。

対策としては、自治体のハザードマップを確認して「土砂災害警戒区域」を避けるのが基本的な考え方です。

また、家を建てる候補の高台の土地が、どのようにつくられたのか不動産会社などに確認するのも1つの手です。

インフラが整ってないと引き直しが大変

電気・水道・ガスなどのインフラが整っていない高台の土地は、新たに引き込んだり引き直したりするための工事費が高額になることがあるので要注意です。

例えば、前面道路から建物までの高低差が大きいと、平地よりインフラを引き込むための材料費や工事費が高額になることが多いです。

高台の土地の購入を検討するときは、必ずインフラの引き込み状況や、付帯工事費がどれくらいかかるのか事前確認して対策しましょう。

傾斜地は設計難易度が高く建築費用も割高

高台の土地自体に大きな傾斜がある場合、平地より家づくりの設計難易度が高くなり、建築費用が割高になる点も注意すべきデメリットです。

例えば、前面道路から玄関まで大きな高低差がある場合、解消するための外構工事費用が高額になります。

また、前面道路自体が大きく傾斜している場合、スキップフロアなどで土地に合わせた家づくりが必要になるケースもあり、設計の難易度は高くなります。

高台の土地には擁壁がある場合が多く、家を建てられる範囲が制限されたり、補修ややり直し工事に多額の費用がかかったりするケースも多いです。

周辺の相場より安く高台の土地を購入できても、追加費用がかかるとトータルでは予算オーバーになってしまうリスクもあります。

傾斜地や擁壁のある高台の土地での家づくりのデメリットや対策については、こちらのコラムで詳しく解説しています。

〈関連コラム〉

傾斜地の家づくりの後悔を防ぐポイント|メリット・デメリットと対策を解説

擁壁のある土地はやめた方がいい?メリット・デメリットや後悔を防ぐポイントを解説

高台の土地を活かす家づくりのポイント

高台の土地を活かした家

ここまで見てきたメリット・デメリットを踏まえて、高台の土地を活かす家づくりの考え方のポイントを押さえておきましょう。

まず考えるべきなのは、高台の土地の個性を活かした家づくりをするということです。

例えば、北側に開けている高台の土地の場合、無理に南側をメインにした家をつくるのではなく、抜け感を大切にした方が良いケースもあります。

一般的には南向きの窓やリビングが好まれますが、周囲の家や通りからの視線が気になり、カーテンやシャッターを閉めっぱなしになってはあまり意味がありません。

このようなケースでは、日当たりを優先して南側をメインにするのではなく、リビングや窓の配置を調整して北側の眺望を活かした方が満足度の高い住まいになる可能性があります。

また、前面道路の向きや傾斜、インフラの引き込み状況など、家づくりや予算に影響するポイントを事前に把握することも大切なポイントです。

せっかく条件の良い高台の土地を相場より安く購入できても、思い通りの家を建てられなかったり、予算オーバーしたりしては意味がありません。

高台の土地を検討するときは、必ず購入前に専門家に相談し、予算内で理想の家を建てられるのかチェックすることが大切です。

私たちCase IT(ケースイット)は、設計施工会社として東京都・神奈川県を中心に多くの住まいづくりを手掛けた実績があり、高台の家づくりをトータルサポートいたします。

高台の土地の購入前のチェックや設計プランについてもアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

▼caseIT(ケースイット)へのお問い合せ

施工事例

最後に、私たちCase IT(ケースイット)が土地探しから設計施工までトータルサポートした、高台の家の施工事例をご紹介します。

 

高台に建つ家の施工事例

▼西八朔の家

こちらは、高台の個性を活かし、「抜け感」を大切にした開放的な空間づくりをコンセプトに設計したオフィス兼住宅の施工事例です。

前面道路の高低差はスロープを使って滑らかに解消し、外観上の違和感や不便がないように工夫しています。

 

高台の家の窓からの景色

▼西八朔の家

土地の奥は大きな高低差がある高台になっており、オフィススペースの大きな開口部からは開放感のある眺望と採光を楽しむことができます。

 

高台の家の開放感があるリビング

▼西八朔の家

2階リビングの窓からも、高台ならではの眺望を楽しめるようになっています。

また、同じ高さの住宅がある方向は壁をつくることでコート(中庭)のような空間にして、左右両方の窓のカーテンを開けて開放感を得られるように工夫しました。

 

高台の家のリビングからの眺め

▼西八朔の家

高台の立地を活かした「抜け感」は、LDKの開放感を高め居心地の良い空間づくりにつながっています。

まとめ

高台の土地での家づくりには、日当たりや眺望といった平地にはないさまざまなメリットや魅力があります。

しかし、利便性の低さや災害リスクといった土地自体のデメリット、設計難易度や建築費用の高さなど家づくりにおけるリスクもあるため、専門家を交えた事前確認が重要です。

私たちCase IT(ケースイット)は、設計施工会社として東京都・神奈川県を中心に多くの住まいづくりを手掛けた実績があり、高台の家づくりをトータルサポートいたします。

高台の土地の購入前のチェックや設計プランについてもアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

▼caseIT(ケースイット)へのお問い合せ

監修者情報

石井崇秀/caseIT株式会社代表取締役のプロフィール画像
石井崇秀/caseIT株式会社代表取締役
■ 経歴
別荘や集合住宅、医療施設、商業施設の設計を経て、2016年にcaseITを設立。住宅やリノベーション、店舗デザインを幅広く手がける。
「すべてのデザインに理由がある」を信条に、美しさと機能性を両立した家づくりを実践。土地探しからメンテナンスまで寄り添い、年間5棟限定で丁寧な家づくりを行っている。

■ 資格情報
二級建築士(神奈川県知事登録 第11074号)

Contact

家づくりに関するご相談は何でもお気軽にお問い合わせください。
開く
お問い合わせ