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2階建てを平屋にリフォームする際の注意点|減築の費用相場や確認申請について詳しく解説

2026/2/28

2階建てから平屋への減築リフォームのイラスト

子育てが終わり、お子さまが巣立ったタイミングなどで、2階建てを平屋にリフォームするケースが増えています。

使わなくなった2階の子ども部屋をなくして平屋にリフォームすることで、階段のないバリアフリー生活や掃除・メンテナンスの負担軽減などさまざまなメリットを得られます。

しかし、ただ2階をなくして平屋にしただけでは、本当の意味で豊かな生活を送れる住まいになるとは限りません。

今の2階建ての間取りの課題や不満を洗い出し、目的やかかる費用を明確にしたうえで、減築リフォームをする価値があるのか見極める必要があります。

そこでこの記事では、2階建てを平屋にリフォームする目的やメリット、費用相場や建て替えとの比較などについて詳しく解説します。

 


コラムのポイント

  • 2階建てから平屋へのリフォーム(減築)には、階段のないバリアフリーな暮らしや将来のメンテナンス費削減など多くのメリットがあります。
  • 減築リフォームの費用相場は幅広く、解体や構造補強・断熱改修、建築確認申請なども含めた内訳を把握し、見積もり金額の妥当性を判断することが大切です。
  • 2025年4月の法改正による確認申請の厳格化や地盤調査の必要性も踏まえ、リフォームと建て替えのどちらが向いているか比較検討してみましょう。

 

2階建てを平屋にするリフォーム=減築のこと

2階建てから平屋へのリフォーム事例

2階建てを平屋にするリフォーム工事は、床面積を減らす減築の一種です。

一般的な木造の2階建て住宅であれば、技術的には2階を撤去して平屋に減築リフォームすることは可能です。

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最近は新築住宅でも老後の終の住まいから子育て世代まで階段の無い平屋が人気で、2階建てを減築する需要も増えています。

ただし、2階建てのままでも暮らし続けることはできるため、なぜ平屋にするのか目的を整理し、豊かな暮らしを実現するためのプランを考えることが大切です。

せっかくお金をかけたのに、ただ2階を撤去しただけだと、暮らしやすい住まいにならない可能性があるためです。

次の章から、2階建てを平屋にリフォームする目的やメリットの考え方について見ていきましょう。

2階建てを平屋にする目的とメリットとは

2階建てから平屋への減築リフォーム完成

まずは、なぜ2階建てを平屋にリフォームするのか、今の住まいで解決したいことや目的、減築によって得られるメリットなどを整理していきましょう。

2階建てを平屋にする目的

2階建てを平屋にリフォームする目的は、ライフスタイルや現在の住まいの状況などによって変わります。

減築リフォームで理想の平屋をつくるためには、まず目的を整理することが大切です。

 

解決したいこと・目的 具体的なリスクや心理的な不安
使わない2階の老朽化リスクをなくしたい 雨漏り・外壁劣化・耐震性低下など、使わなくても維持管理が必要でリスクだけが残る。
建物全体の耐震性を高めたい 2階がなくなると構造が軽くなり、耐震補強もしやすくなる。
使わない空間の維持管理が負担 使わなくても2階の掃除やメンテナンスが必要になり重荷になる。
光熱費・修繕費・維持費を下げたい 2階建ては外壁・屋根面積が大きく、冷暖房効率も悪く、維持費が高い。
空き部屋があることが心理的に嫌 子どもが巣立った後の使わない部屋が寂しい・防犯的に不安。
階段の移動負担と事故リスクをなくしたい 寝室やバルコニーが2階にあり階段の上り下りが大変で老後の不安も残る。
終の住処として今の自分たちに合った間取りにしたい 夫婦2人で暮らすには大きすぎ、効率が悪い家をコンパクトで快適な住まいにしたい。

2階建てを平屋にリフォームする目的は上記のようにさまざまで、人によって異なります。

目的によって適切なプランは変わってくるため、最初に整理・明確化しないと失敗する可能性が高くなります。

2階建てを平屋にすることはあくまで「豊かな暮らしを実現するための手段」であり、目的ではありません。

明確な目的や課題がない場合は、お金をかけて平屋にするのではなく、2階建てのままで暮らした方が良いケースも考えられます。

まずはご家族で話し合い、なぜ2階建てを平屋にしたいのか、どんな課題や不満があるのか洗い出してみましょう。

2階建てを平屋にするメリット

続いて、2階建てを平屋にすることで得られるメリットを確認しましょう。

 

メリットの例 ポイント
階段がなくなり移動負担を軽減できる 洗濯物を干す、寝室へ行くなどの動作がワンフロアで完結し、移動負担が減る
バリアフリー化 階段からの転落事故リスクがなくなり、老後まで暮らしやすい
耐震性の向上 建物自体の重さが軽くなり、重心も低くなるため、地震時の揺れや倒壊リスクを抑えやすい
維持管理コストの削減 外壁や屋根の面積、部屋数が減るため将来のリフォーム費用を抑えやすい

一般的には、2階建てから平屋へのリフォームで上記のようなメリットが生まれると言われることが多いです。

先ほど洗い出した課題や不満に対し、メリットが解決につながるのか確認することが減築リフォーム成功のポイントです。

ただし、課題を解決する手段として減築リフォームを検討する場合、メリットに対しどれくらいの費用がかかるのか考える必要があります。

2階建てを平屋に減築リフォームすることで得られるメリットに対し、費用をかける価値があるのか見極めることが大切になります。

次の章で、2階建てを平屋にするリフォームの費用相場や考え方について見ていきましょう。

2階建てを平屋にリフォームする費用相場と内訳

2階建てから平屋への減築リフォーム工事現場

前述したように、2階建てを平屋にリフォームする計画を立てる際は、どれくらいの費用がかかるのか把握することが大切です。

減築リフォームでかかる費用の内訳と、相場について詳しく見ていきましょう。

費用相場

2階建てから平屋への減築リフォームは1軒ごとに内容が異なるため、費用相場はかなり幅広く一概に目安を出すのは難しいです。

新築住宅の場合は仕様によって坪単価の目安はありますが、減築リフォームは建物の構造や状態、工事内容など費用が変動する要素が多いためです。

単純に2階を撤去し屋根をつくり直すだけなら数百万円で収まるケースもあれば、構造の補強や修繕、建築確認申請が必要になる場合は建て替えと同じくらい費用がかかる可能性もあります。

2階建てから平屋への正確なリフォーム費用を把握するためには、プロの現地調査をしたうえで正確な見積もりを出す必要があります。

内訳

2階建てから平屋への減築リフォームの見積もりをチェックする際に重要となる、費用の内訳もチェックしておきましょう。

どんな費用がかかるのかあらかじめ把握しておくことで、見積もりの内容や金額の妥当性をチェックしやすくなります。

 

工程・項目 内容の詳細 費用の変動要因
解体・撤去工費 2階部分の壁、床、屋根、建具などの解体。廃材の運搬と処分費用。 廃材の量、手作業か重機が使えるかどうか。
屋根工事費 1階の天井部分を新しい「屋根」として作り直す費用。 屋根材の種類(瓦、ガルバリウム等)や形状。既存部分との雨仕舞の調整。
構造補強費 2階を無くしたことによる耐震バランスの調整、柱や梁の補強。 建物の築年数や既存の耐震性能。旧耐震基準の場合大規模な耐震改修が必要になることもある。
断熱工事 屋根・天井・床への新規断熱材施工。必要に応じて窓の断熱化(ペアガラスや内窓など)。 断熱材の厚みやグレード、施工面積。窓の交換・追加の数。
外装・防水工事 2階を撤去した後の外壁の補修、接合部の防水処理。 外壁材のグレード、足場の範囲など。
内装・設備改修 階段の撤去跡の補修、配線・配管のやり直し。 内装材のグレードや工事範囲など。
仮住まい・諸経費 工事中の仮住まい費用、引越し代など。 工期(通常2〜4ヶ月程度)の長さ。

一般的な減築リフォームでは、上記のような費用項目が発生します。

ただ2階をなくすだけでなく、作り直した部分と既存部分の補修、構造や断熱性能などの補強工事も必要です。

また、2階を撤去する場合工事が大規模になることが多く、基本的には仮住まいや引っ越しの費用もかかります。

住みながら減築リフォームも不可能ではありませんが、工期や費用が余計にかかり、騒音やホコリなどの問題も発生するため基本的には仮住まいするのが一般的となります。

このように、減築リフォームにかかる費用の内訳はさまざまな項目があり、状況によって金額が変動するため予測が難しいのです。

2階建てを平屋にするリフォームを検討する際は、なるべく早い段階で専門家に相談して費用を把握するのが確実です。

減築リフォームの確認申請費用

2階から平屋に減築する場合は「大規模な修繕・模様替え」に該当することがほとんどで、建築確認申請の費用も必要となります。

 

項目 内容の詳細
現況調査・測量費 現在の建物を正確に採寸し、図面との照合や構造の健全性を確認する費用。
設計・図面作成代 減築後の構造計算(耐震チェック)や、法規に適合した新しい図面の作成費用。
確認申請・完了検査手数料 役所や民間の検査機関に支払う「審査」と「現場検査」の実費。
申請代行手数料 建築士が建主に代わって複雑な書類作成や窓口対応を行う事務手数料。

建築確認申請では上記のように、さまざまな準備や申請手続きに費用がかかります。

また、2025年4月の改正建築基準法によって、減築リフォームも現行の耐震基準や省エネ性能への適合が求められるケースが多いです。

さらに、確認申請を伴う減築リフォームの場合、地盤調査が求められるケースもあります。

現在の建物や基礎を残したまま地盤調査や改良を行う方法もありますが、工期や費用が余計にかかります。

今の建物の状態や減築プランによっては、建て替えと変わらない金額になる可能性もあるため、どちらが向いているのか考えることも大切です。

次の章で、建て替えとの比較を含めて、2階建てを平屋にする際に考えるべきことをチェックしていきましょう。

2階建てを平屋にする際に考えるべきこと

2階建てから平屋への減築リフォームの打ち合わせ

築年数が経ったご自宅や実家などを2階建てから平屋にする際は、ただ小さくするのではなく豊かな暮らしを実現する住まいをどのようにつくるのか考えることが大切です。

リフォームと建て替えどちらが良いのか

まずは、減築リフォームと建て替えどちらの方が、予算内で多くの要望を実現できるか比較検討してみましょう。

前述したように減築リフォームは費用相場が幅広く、状況によっては建て替えと同じくらいの金額になるケースもあります。

リフォームと建て替えにほぼ同じ費用がかかるなら、新たにつくり直した方が暮らしやすい住まいを建てられる可能性が高いです。

ただし、家族の思い出が詰まった住まいを残したいなど、特別な想いがある場合は、リフォームで平屋にした方が満足度が高くなることもあります。

ただ費用だけを比較するのではなく、リフォームと建て替えそれぞれのメリット・デメリットを踏まえて、どちらが向いているのか考えてみましょう。

〈関連コラム〉

建て替えとリフォームの違いや費用、判断基準や失敗しない考え方を解説

豊かな暮らしを実現するための間取り設計

減築リフォームによって2階建てを平屋にする際、小さい家でどのように豊かな暮らしを実現するのか考えることも大切なポイントです。

ただ2階をなくして延床面積を減らしただけでは、利便性や居住性を高めることはできません。

ライフスタイルの変化に合わせて間取りを再構築し、ちょうどよい広さや今まで実現できなかったことをプランに盛り込むことが大切です。

こちらのコラムで、豊かな暮らしを実現する小さい家づくりについて解説していますので、参考にしてみてください。

〈関連コラム〉

小さいけど素敵な家を建てる|「広さ」より「豊かさ」を重視したコンパクトな間取りの考え方

 

まとめ

2階建てから平屋への減築リフォームを検討するときは、目的や費用についての検討、建て替えとの比較など考えるべきことが多いです。

ただ2階を撤去して平屋化するだけでなく、今の住まいの課題や不満を洗い出し、どのような住まいをつくるのか明確にしてみましょう。

また、お客様のライフスタイルをていねいにヒアリングし、要望や理想のイメージを形にできる設計者に相談することも大切です。

私たちcaseIT(ケースイット)は、設計施工会社として、2階から平屋への減築リフォームや建て替えをトータルサポートいたします。

自社内で減築リフォームと建て替え両方に対応しておりますので、予算や目的に合わせてどちらが向いているのか、公平なアドバイスが可能です。

ぜひお気軽にご相談ください。

▼caseIT(ケースイット)へのお問い合せ

監修者情報

石井崇秀/caseIT株式会社代表取締役のプロフィール画像
石井崇秀/caseIT株式会社代表取締役
■ 経歴
別荘や集合住宅、医療施設、商業施設の設計を経て、2016年にcaseITを設立。住宅やリノベーション、店舗デザインを幅広く手がける。
「すべてのデザインに理由がある」を信条に、美しさと機能性を両立した家づくりを実践。土地探しからメンテナンスまで寄り添い、年間5棟限定で丁寧な家づくりを行っている。

■ 資格情報
二級建築士(神奈川県知事登録 第11074号)

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