ホテルライクな家づくりのポイント(内装・間取り・外観)|高級感のある施工実例も紹介

2024/11/30

ホテルライクな家のリビング

ご自宅で旅先のような非日常感や心地よい時間を過ごせるホテルライクな家は、注文住宅の中でも人気の高いテイストの1つです。

しかし、本格的なホテルのようなデザイン・空間をつくるのは、ハードルが高いと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ホテルライクな家づくりのポイントを、内装・間取り・外観の3つに分けて詳しく解説します。

後半では実際の施工実例もご紹介しますので、ぜひ理想のホテルライクな家づくりにお役立てください。

ホテルライクな家の特徴とは?

ホテルライクな家のダイニング

一口にホテルライクと言ってもさまざまなバリエーションがありますが、一般的にはシンプルながら高級感があり、いつまでも居たくなるような魅力的な住まいのことを指すことが多いです。

旅行の宿泊先で感じるようなワクワクする非日常感がありつつ、ホテルより自宅の方が良いと感じるような空間をつくるのが理想的です。

しかし、ホテルと一般住宅では建物の規模や立地が異なるため、実際にどうやって間取りやデザインをつくれば良いのかイメージしにくいですよね。

次の章から、ホテルライクな家づくりのポイントを1つずつチェックしていきましょう。

ホテルライクな内装づくりのポイント

ホテルライクな家の内装

常に視界に入る内装デザインは、ホテルライクな空間づくりにおける重要な要素の1つです。

ホテルライクな内装づくりの基本的な考え方をご紹介します。

テーマやコンセプトを明確にする

具体的に内装の要素を決める前に、まずはどのような空間をつくるのか、テーマやコンセプトを明確にすることが大切です。

目指すべき雰囲気やイメージを明確にすることで、統一感があり洗練されたホテルライクな内装デザインをつくりやすくなります。

実際に訪れたことがあるホテルや、ホームページなどで気になるホテルを参考にするのも、理想の内装デザインづくりのヒントになります。

空間に合う素材を効果的に取り入れる

あらかじめ決めたテーマにマッチする素材を効果的に取り入れるのも、ホテルライクな内装づくりのポイントです。

例えば、壁面をビニールクロスではなく、職人の手作業による漆喰で仕上げたり、無垢材を取り入れたり、統一感のある素材を選ぶことで洗練された居心地の良い空間をつくることができます。

ただし、高級な素材を単品で取り入れるだけでは、逆効果になることもあるため注意が必要です。

ホテルの内装に使われることが多いタイルや石材を部分的に使っても、統一感が無いと素敵な空間にはなりません。

流行の素材を部分的に使うと、時間が経ったときに古いデザインに見えてしまう事もあります。

一つのテーマに基づき、全体のバランスを考えながら取り入れる素材を選ぶことが大切です。

照明計画にこだわる

ホテルライクな空間づくりでは、内装のカラーや素材以上に照明計画が重要なため、設計者と綿密に打ち合わせをするべきポイントです。

特に重要なのは室内の照度で、心が落ち着いてくつろげる明るさの場所をつくることが大切です。

例えば、読み書きや作業をするデスク周りはある程度の明るさが必要ですが、リビングのソファは照度を控えめにした方が居心地の良い空間になります。

明るさを控えた落ち着きのある空間をつくることで、仕事や家事を終えた後の時間をリラックスして過ごすことができるのです。

単純にデザイン性が高い照明器具や間接照明などを取り入れるだけでなく、明暗にメリハリを付けてホテルライクな雰囲気をつくることが大切です。

居心地の良い環境をつくる

内装のデザインだけでなく、本物のホテルのような居心地の良い環境をつくることも必要です。

どんなに素晴らしい内装デザインをつくりあげても、断熱性が低く暑さ寒さを感じる空間では、リラックスすることはできません。

住まい全体の断熱性能や空調計画を踏まえて、快適な環境をつくることが大切です。

床置き型のエアコンを採用するなど、目立たない空調機器を選び、ホテルライクな雰囲気を壊さないようにするのも1つのアイデアです。

また、居心地の良い空間をつくるために、空間の音の響き方も考えましょう。

吸音性が低く音が反響する空間では、生活音やオーディオの音が大きく聞こえて、耳が痛いと感じてしまうことがあります。

壁を漆喰仕上げにする、布製のソファを置くなど、吸音性を高める工夫をすることで、静かにくつろげる環境をつくることができます。

家具もトータルコーディネートする

クオリティの高いホテルライクな空間をつくるためには、設計段階から内装と家具をトータルコーディネートすることも不可欠です。

せっかく内装をおしゃれに仕上げても、家具とのバランスが悪いと理想の空間にはなりません。

最初に決めたテーマに合わせて家具のデザインや素材を選ぶことで、統一感がありホテルのような空間をつくることができます。

また、置きたい家具から逆算して、内装を調整するケースもあります。

例えば、リビングに置きたい家具の配置を考え、窓が干渉しないように調整したり、座った場所からの見え方を考えたりすることも大切です。

家具のデザインやサイズ、配置や高さなどさまざまな要素を踏まえて、内装とトータルコーディネートを心がけましょう。

case ITは、家具と内装を含めたホームスタイリングもお手伝いしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

ホテルライクな間取りづくりのポイント

ホテルライクな家の間取り

いつまでも居たくなるホテルのような間取りをつくるための、基本的な考え方を押さえておきましょう。

メリハリを付けて開放感や非日常感をつくる

ホテルを訪れたときのような感動や非日常感をつくるためには、間取りにメリハリを付けることが大切です。

例えば、天井を高くして開放感を強調するなら、住まい全体を同じ高さにそろえず、メリハリを付けると効果的です。

廊下は一般的な天井高に抑え、メインとなるリビングを高くすることで、お部屋に入ったときの感動や開放感が生まれ、より魅力的な空間に見えます。

帰宅時やお客様が訪れたときに、素敵な家だなと感じられるよう、ストーリーを持たせてみましょう。

テラスやコートなど屋外と連携する

ホテルライクな間取りづくりでは、室内から見える屋外スペースとの連携も重要です。

例えば、元々造園で用いられる「借景」という手法を応用すれば、テラスやコートなどの素敵な景色を室内に取り入れることができます。

屋内外を連携することで、開放感を演出したり、室内からの景色をより魅力的に見せたりすることも可能です。

また、室内と屋外の照明を連動させて、ライトアップした魅力的な風景を見せるなどのアイデアも広がります。

収納で生活感を隠す

ホテルライクな空間づくりでは、使いやすい場所にバランス良く収納をつくり、生活感を上手に隠すことも大切です。

住まいは毎日生活する空間ですから、すべての場所を常に完璧な状態に維持するのは難しいです。

全ての空間を常にきれいに保つのはかなり大変ですし、毎日積み重なると負担やストレスになってしまう可能性もあります。

収納で「裏方」をつくって生活感を隠すことで、玄関やリビングなどの表舞台を美しい状態に保つことができ、居心地の良い空間になるのです。

ホテルライクな外観づくりのポイント

ホテルライクな家の外観

ホテルのように高級感がある外観をつくるためのポイントもチェックしていきましょう。

テーマを決めて統一する

外観も内装や間取りと同じように、最初にテーマを決めて全体を統一するのが基本的な考え方です。

一般住宅はホテルと大きさや構造が違いますが、雰囲気を取り入れることは可能です。

スタイリッシュなモダンテイスト、温かみのあるナチュラルテイストなど、目指すべきホテルライクなデザインを見つけてみましょう。

ムダをなくす

ホテルのようなイメージの外観をつくるには、ムダを省くことも大切です。

特に、住まいの印象を大きく左右する建物の正面(ファサード)は、窓の配置やシルエットにこだわりましょう。

あえてファサードの窓を減らして壁の空白を見せたり、シンプルで直線的なシルエットにしたり、表通りからの見え方を調整することで理想のイメージに近い外観をつくりやすくなります。

テーマに沿った色を選定する

外壁や屋根、サッシや玄関ドアなどの色を選ぶ際は、外観全体のテーマに合わせて統一感を意識しましょう。

好きな色をバラバラに選んでしまうと、統一感がなくバランスの悪い外観になってしまう可能性があります。

ただ高級感がある色を選ぶのではなく、求めるイメージにマッチする色を、バランス良く選ぶことが大切です。

外構もトータルコーディネートする

建物単体ではなく、アプローチやフェンスなどの外構部分までトータルコーディネートするのも、ホテルライクな外観づくりのポイントです。

外壁と門塀のカラーや素材をそろえたり、洗濯物が見えないように壁を配置して隠したり、外構で見え方は大きく変わります。

また、シンボルツリーをライトアップさせて外壁にシルエットを写すなど、外構の照明でホテルライクな雰囲気を演出する方法もあります。

建物が完成してから外構をつくるのではなく、同時計画で統一感のある外観に仕上げましょう。

ホテルライクな家の施工実例

最後に、実施のホテルライクな家の施工実例を2軒ご紹介します。

理想のイメージづくりにぜひお役立てください。

実例①

ホテルライクな家の外観

外観はキューブ状のシンプルなシルエットをベースに、リビングの正面に壁をつくり部分的なコートにすることで、プライバシー性も確保。

外からの視線を気にせず、心からくつろげる空間になっています。

 

ホテルライクな家のLDK

室内は照明計画で明暗を付け、落ち着きのあるホテルのような雰囲気を演出しています。

キッチン周りの収納を充実させて、生活感が見えないようにしているのも工夫の1つ。

▼枡形の家の詳細を見る

 

実例②

ホテルライクな家のリビング

プライバシー性が高い中庭に面したLDKは、外の視線を気にせず自然光をたっぷり取り込める心地の良い空間です。

中庭の壁に反射した柔らかい光を取り込むことで、直射日光とは異なるナチュラルな雰囲気を感じさせます。

▼光と風のコートハウスの詳細を見る

 

ホテルライクな家づくりの注意点は?

ここまでご紹介してきたように、ホテルライクな家づくりのポイントは多く、ご自身ですべて考えるのは難しいです。

また、ホテルライクな空間をつくる方法やアイデアも無数にあるため、思いついたことを盛り込んでいくと予算オーバーするリスクもあります。

予算内で頭の中にある理想のホテルライクな家を実現するためには、施工実績が豊富で提案力がある施工会社に相談することが大切です。

ご自宅は毎日使う場所だからこそ、デザインだけでなく、快適性や利便性など暮らしやすさとのバランスを取る必要もあります。

前述したように、裏方をつくってメインとなる生活空間を素敵に見せるなど、さまざまな要素を複合的に考え、おしゃれで暮らしやすい住まいづくりができる設計者に相談をしましょう。

私たちcaseIT(ケースイット)は、お客様のイメージやご要望をお伺いして理想のプランをご提案する設計事務所であり、施工会社としてマイホームの完成までワンストップでサポートいたします。

多くの住まいづくりで培った技術やノウハウを活かし、理想のホテルライクな家づくりをサポートいたします。

住まいのことならなんでもお気軽にご相談ください。

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